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貧血にご用心(00/08/21)

 4月のかすみがうらマラソンの前後から、特に故障があるわけでもないのに、
タイムがじりじりと下がり続け、6月にはとうとう月平均でキロ5分20秒を
越えるようになってしまいました。おまけにスタミナも低下していくら
がんばっても30キロも走れなくなってしまいました。疲労の蓄積と夏が近づいて
上昇してゆく気温の影響かと思っていたのですが、他の方のタイムを見ていると、
暑くなったからといって、そう落ち込んでいるようにも見えないので、低下の
原因が分からず、涼しくなっても回復するかどうか不安になってきました。
 ところが、7月の始めに春(5月)の健康診断の結果が通知されてきたのを
見て、びっくり。血色素が明らかに低下していて、正常値の下限(13.6)を
切っていました。ちなみに過去5年ぐらいのデータを調べてみたら次の
通りでした。

年月  血色素(mg/dl)
Aug-95  14.5
Aug-96  14
Dec-96  14.2
Aug-97  14.4
Nov-97  14.3
Jun-98  15.4
Jul-99  14.2
Nov-99  14
Jul-00  13.4

 本格的に走り始めたのが、昨年の夏頃で、秋以降にかなり長い距離を走れる
ようになったのですが、寒くなる時期なのでこの頃には問題無かったようです。
しかし気温が上がって来ると汗の量がかなり多くなるので、今年の春以降に
影響が顕著になってきたものと思います。かすみがうらでもう一つ思ったほど
タイムが伸びなかったのは、もしかしたら既に影響が出始めていたのかもしれません。
 一応日常生活には支障のない軽い貧血ですが、長距離を走るには問題ありという
ことのようです。ランナーには貧血の危険性あり、というのは知識としては知って
いたのですが、注意していたつもりなので、まさか自分がそうなるとは思っても
見ませんでした。
 経過から見て、食事だけでは明らかに鉄分を補給しきれない状態なので、鉄剤
で補うことにしました。1日約15mg相当分を飲み続けて、約1ヶ月後の8月16日
にようやく効果が現れました。その前から何となく調子がもどりつつあるかな
という感じはしていたのですが、この日は走り初めてすぐ、
「ああっ。違う。快調だ!」と感じました。
6月の中旬ごろから、走りはじめの5キロがどうしても27分以上かかっていたのが、
いきなり26分台に下がるとともに、走っている時のリズム感も以前の軽快さが
戻ってきました。19日には12キロを久々のキロ5分を切るペースで走れました。
調子が落ちてからは、まとまった走り込みができないため、走る回数を増やさざるを
絵図、結果的に疲労がたまりやすいという悪循環に陥っていたのですが、これで
以前のような週末の走り込みが可能になり、土・日走って月曜日に休み、火曜から
木曜まで走って金曜日に休み、というパターンに戻せそうです。
 本当に貧血が原因だったかどうかは、秋の健康診断の結果を見ないと分かりませんが
これ以上は思い当たる節がないので、たぶん間違いないと思います。外科的な故障は
症状が表に出てくるので気付きやすく対処も迅速にできますが、貧血のような
「内科的な故障」にはなかなか気付きにくく、対策も後手になりがちだということが
よく分かりました。

 特に故障があるわけでもないのに、タイム・距離が落ち込むという症状の方が
いらっしゃったら、とりあえず貧血を疑ってみてはいかがでしょうか

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